「羊飼い」
このカードは、昨日紹介いたしました「農夫」と同じく、村に暮らすごく普通の女の子、という設定です。
そのため特別な力などはありませんが、それでも一生懸命知恵を絞り、勇気を絞り、狼と戦わなければいけない立場にあります。
でないと自分が食べられちゃいますからね。
ということで役柄的には一般的に言われる「村人」「素村」というものなのですが、
やはり「農夫」と同じく『トガの狼』においては「羊飼い」という名前の役職となっております。
「農夫」と「羊飼い」、二種類あってややこしいかもしれませんが、どうか覚えてあげてください!
『トガの狼』の中で、唯一まともな女の子です。ちょっと髪が長すぎますけどね。
そしてやっぱり「農夫」と同じように、製品版には二枚ずつ収録されております。
それから次は「『人狼』ってなんなの?」というお話。
ちょっと長いです。
「人狼」というのは、簡単に言えば「大人数でプレイする、騙し合いのゲーム」となるのでしょうか。
古くはヨーロッパなどで昔から遊ばれてきた伝統的な遊びが、一度ロシアで「Mafia」という名前のゲームにまとめられ、
そこからwerewolf、つまり人狼のストーリーに改変されて、現在まで世界中に様々なかたちになって広まっている、
というのが大まかな歴史だと言います。
(これに関しては諸説あるようで未だにこれが正しい歴史だ!といえるほどの強固な裏付けのあるものは見たことがありません……
ご存知の方はご一報くださると担当Wが喜びます。)
ストーリーとしては「人狼が村に入り込んで、村人たちを襲う!誰が人狼なのか突き止めて、処刑してしまおう……!」
というちょっと物騒なものです。
でもそんな命がけの設定だからこそ、ゲームとはいえ本気を出して考えてしまうのかもしれませんね。
さて、そんな「人狼」では村人となって人狼と戦わなければならないのですが、
力を持たない村人だけでは狼の力の前には太刀打ちできない……!
そこで登場するのが「占い師」「霊媒師」といった特別な力を持つ人々です。
例えば「占い師」であれば、一晩に一人、村の中の誰かが狼であるかどうか、その正体を見破ることができます。
といった具合に、彼らは狼を見つけ出すための心強い味方となります。
だから彼らがいれば安心……!と思いきや、そうでもありません。
村人にとって「占い師」のような力を持つ人は強い味方、となれば狼にとっては逆に脅威となる存在です!
ならば狼はなにをするか……それは、自分こそが「占い師」だと偽って、なりすましてしまうのです!
力を持つ人々は、狼を見破る能力などを持っていますが、それがわかるのはその人自身だけです。
つまり、自分が「占い師」だと信じてもらえなければ意味がないのです……!
そうなると、狼と村人の戦いを左右するのは「いかに信頼を勝ち取るか」になってきます。
「人狼」では、狼とおぼしき怪しい人を、多数決によって処刑しなければなりません。
ですから、いかにたくさんの信頼を得られるかが、本物、あるいは偽物の「占い師」の勝負の分かれ目となります。
自分の持っている情報や、相手の持っている情報を、うまく使ったり聞きだしたりして、誰が何を考えているのかを探る……。
時には嘘で騙し、時には正論で論破し、信頼を勝ち取っていく……。
それが「人狼」の一番の醍醐味と言えるかもしれません。
もちろん「人狼」には他にもたくさんの役職がありますし、プレイした数だけ戦略やドラマがあることでしょう。
大切なのは、相手の言葉をよく聞いて、そしてよく考えて話すこと。それだけです。
そうやって、村人は狼を、狼は村人を、皆殺しにしちゃいましょう!
※不適切な表現がありましたことをお詫びいたします。
というのが、「人狼」というゲームの紹介でした。
雰囲気だけでもわかっていただけるとうれしいです!
明日は『トガの狼』に収録されるもう一人の「狼」を紹介いたします!